ハンズブログ

2016年3月15日 火曜日

肩こり

突き詰めて考えると「肩こり」って面白いネーミングで、
すごく曖昧な単語でもあるんじゃないかなぁって感じます。
「コリ」って言うものが、どういうモノなのか?
ハッキリと定義が無いものですし、「コリ」の訴えや症状と
言うのは、個人差が大きく、非常に曖昧なモノ。
ただ、我々のように現場で患者さんと接している中で、
明らかに辛いと訴えがある。
首のコリだったり、肩こりだったり、
背中のコリだったりと。
では...コリって一体なに?!と言う所に及ぶんですけど、
個人的な意見として...
現場の意見して説明していく事にしましょう。

コリと言っても、筋肉痛とは違う。
筋肉痛は、普段しない動きだったり、運動だったり、
繰り返しの動作であったりと、
筋肉を激しく使った後に起こるモノで、
筋肉の繊維が小さく切れる(損傷)する事で
発生する筋肉の痛みが筋肉痛。
専門的に言うと、乳酸の蓄積とか色々説明出来るんですが、
それはこの際難しいので省くとして、
小さく切れるのが筋肉痛で、
大きく切れるのが肉離れ(筋断裂)です。
これはコリではなく、筋肉痛は安静していれば治りますし、
肉離れは適切な処置で治療すれば、しっかりと治ります。
コリは、繰り返し発生して...俗に「治らない」とか
「クセになる」と良く言います。
これは、コリが発生する場所と関係していると考えて居ます。
筋肉自身の性質と言うのは、筋肉の作用として自ら
伸ばす事は出来ませんが、縮む事は出来る。
これが筋肉の作用と言うモノで、筋力と言われるモノ。
腕や足、膝や股関節、足首や手首と言うのは、
曲げることも伸ばすことも出来る。
筋肉が縮んだら、縮んだ方向と逆に伸ばせば、
筋肉を伸ばす事が出来る。
それが俗に「柔軟」や「ストレッチ」と言う動作になります。
縮んだ筋肉を伸ばすことで、初めて筋肉は緩む事が出来る。
柔軟・ストレッチの目的そのものが
「縮んだ筋肉を伸ばす=緩める」目的です。

首や肩、そして背中はどうやって伸ばしますか?
メジャーリーガーのイチロー選手がやっている
ストレッチが有名で、イチローストレッチ
なんて呼ばれているみたいですが、
肩から背中(肩甲骨)周囲の筋肉を伸ばすのに、
最も有効なストレッチ方法だと言えます。


これで十分に伸びる事が出来ないのが、
首であったり背中なんです。首や肩、
背中が繰り返しの筋肉の緊張を起こす=筋力を使う事で、
緩めることが出来ない。
筋肉の内部には血管が通っていて、
固くなった筋肉の中の血管は血行が悪くなる。
本来100%血行が確保される所が、
10%~20%血行が悪くなる。
これが脳で起これば、脳貧血状態で
めまいや気分が悪くなるでしょう...。
でも、筋肉ではそうはならない。
血行が少なくなれば、筋肉を作る細胞
一つ一つに、十分な酸素・栄養が回らない。
これを専門用語では「虚血状態」と言いますが、
そうなると...細胞の中には死んでしまう細胞も出てくる
これが筋肉繊維の状態を悪くして行く。
筋肉は不自然に固くなる=コリと言う状態になる。
十分に運動を普段からしている方や
規則正しい生活をしている方には、
こうした肩こりや首のコリ、背中のコリの
症状が出てこない事が多い。
運動不足や寝不足、眼精疲労、長時間同じ姿勢
での仕事などでの発症が多い。

「単なる肩こりでしょ?(笑)」
と軽々しく考える方も居ます。
「肩こりを感じた事がない」と言ってる方も、
意外と肩が凝ってたりします。
肩こりの自覚症状がどういうモノか?
実感がないので、そう言われるんだろうと、
そんな風に思います。
肩こりも馬鹿に出来ないモノで、
特に肩から腕へのしびれを出したりします。
肩から腕へのしびれを感じると
「頸椎ヘルニア?」と感じる人も多いですね。
その為に、整形外科でレントゲンやMRIの撮影
で画像診断をしてもらうケースが多いと思います。
ここで1つ、レントゲンはヘルニアを起こす椎間板
を撮影しても、椎間板は軟骨になるので、
透過(透けてしまうこと)して映りません。
ヘルニアかな?と思われる方は、
MRIを撮って欲しいと申し出てください。
しびれの程度が...正座をした後に感じられるような
しびれのレベルであれば、ヘルニアの可能性は低く、
首から肩に行く迄の間に、神経や血管が筋肉の隙間を
通って行くのですが、その隙間を筋肉の状態が悪くなり
隙間を埋めてしまう。
一般的には「胸郭出口症候群」と呼ばれるモノです。

これまで何名か?頸椎ヘルニアと言う方の
症状を見て来ましたが...そのしびれと言う次元ではなく、
激痛としびれが発生するケースが多いんです。
我が院でも、うつぶせになれないケースが
殆どと言えますかね...。
腰椎椎間板ヘルニアでも、頸椎椎間板ヘルニアでも、
神経圧迫に寄る痛みとしびれは尋常じゃないと言えますね。
自分でも何度か経験があり、MRIも二度ほど撮影して
技師さんに「先生大丈夫なんですか?」
と心配されたほどです(笑)
しびれから始まり、徐々に痛みに変わって来るような状態で、
楽な姿勢がちゃんとあるケースの場合は、
ヘルニアの疑いよりも、胸郭出口症候群の可能性が大きい。
この症状の始まりは、肩こりからだと思っています。
肩こりは単に疲労だけで起こるモノではなく、
精神的要因でも起こりえます。
ストレスでの肩こりは良く聞きますね。
単にストレスと言っても漠然としてますが、
最近では動脈硬化危険因子の項目の中に
しっかりと「ストレス」と書かれている程です。
イヤな事があったり、怒られたり、
予想外な事が起きたりして...身体がギュッと硬く
なってしまうのも、ストレスだろうと思います。
左の腕がしびれると言う患者さんに冗談で
「左側に大嫌いな方がいますか?(笑)」
なんて、そんな話をするほどです。

肩こりから、頭痛や吐き気が起きたりすることも多いんです。
以前、患者さんの中では「髄膜炎」の可能性があると入院した
と言うケースもあります。原因不明の頭痛と吐き気、
そして光線過敏(明るい光を極端に嫌う)等が主症状だから
その判断も妥当だと思いますが、
実際には首から肩の強いコリで、
治療を受けたらすぐ治ったなんて事もあるくらいです。
長くなりましたが、少しでも参考になればと思います。

投稿者 株式会社ハンズ

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